「寝たきり予防」は口から始まる?
- atagonursing
- 3 日前
- 読了時間: 2分
― 見逃されがちな“オーラルフレイル”と早期介入の重要性 ―
「最近、食事に時間がかかるようになった」 「滑舌が悪くなり、会話が減った」 「むせはないけれど、なんとなく元気がない」
それは単なる“年のせい”ではなく、 寝たきりにつながるサインかもしれません。
■ オーラルフレイルとは何か?
オーラルフレイルとは、口の機能が少しずつ衰えていく状態を指します。
例えば、
· 噛む力が弱くなる
· 飲み込む力が低下する
· 舌や唇の動きが悪くなる
· 声が小さくなる
· 食事量が減る
一見小さな変化ですが、これが全身機能低下の入り口になることがあります。
■ 口の機能低下が招く“寝たきりの連鎖”
口腔機能が低下すると、次のような流れが起こります。

つまり、 「食べづらい」は全身衰弱の初期サインなのです。

出典:一般社団法人 日本老年歯科医学会 https://www.gerodontology.jp/committee/002370.shtml
参考文献:オーラルフレイルに関する3学会合同ステートメント
■ こんな変化はありませんか?
□ 食事に30分以上かかる
□ 硬いものを避けるようになった
□ 食後に疲れる
□ 体重が減ってきた
□ 会話量が減った
□ 声がかすれる
1つでも当てはまる場合は、早期評価が重要です。
■ 当施設での“寝たきり予防”への取り組み
当施設では、歯科医師・言語聴覚士が中心となり、 オーラルフレイルの早期発見・予防に取り組んでいます。
① 専門的評価
· 舌・口唇の運動機能評価
· 発声機能確認
· 嚥下機能チェック
· 食事姿勢の分析
② 予防的リハビリ
· 食事前の嚥下体操
· 「パ・タ・カ」発声訓練
· 口腔周囲筋トレーニング
· 個別に合わせた食形態調整
③ 生活の中で継続支援
医師・看護師・介護士・管理栄養士と連携し、日常生活の中で無理なく続けられる形で支援しています。
リハビリ室だけでなく、生活そのものがリハビリになる環境を整えています。
■ “むせていないから大丈夫”ではありません
嚥下障害は、必ずしも「むせ」から始まるわけではありません。
· むせない誤嚥(不顕性誤嚥)
· 徐々に進む筋力低下
自覚症状が少ないまま進行することもあります。だからこそ、 食べられなくなってからではなく、今が予防のタイミングです。
■ 口は、人生の入り口
口は、食べる・話す・笑う、すべての入り口です。
“寝たきり予防”は、実は口のケアから始まります。
小さな変化を見逃さず、その方らしい生活を守る支援を続けていきます。






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